大日本人を川崎チネチッタで観てきました。
公開してから2週間経ってから観ましたが、客の入りは上々で「松本人志第1回作品」への期待の大きさがうかがえます。
肝心の作品ですが、「松っちゃん。やってもたかあ・・・」という感じです。
全編、松っちゃんワールド全開で、意外にも、映画でしかできないような金のかけ方でで、映像もしっかり作り込んでいて、「松っちゃん新境地開拓か?」と思いましたが、最後の最後で松っちゃん自身ですべてひっくりかえしちゃったって感じですね。
それが、「松っちゃんらしい」と言えば、それまでですが、最後のほうは、ごくごくテレビ的な感じになってしまい、すべてが台無しになってしまいました。
ラストのくだりは、それがテレビなら許されるんだろうけど、自分で映画館に足を運んで、お金を払った上で見せられるのでは、話は別ですからね。もう少しそのあたりを考えてもらいたかったです。
松っちゃん本人も集中力が切れて、途中で投げ出したような感じのようにも見えましたし、撮影期間が長すぎて飽きちゃったのかなと印象を持ちました。映像を撮りながら、「オチ」を考えていったのか・・・・。
映画監督としての才能の片鱗は垣間見たような気がするので、次回作があるのなら、最後まで手を抜かず、監督をやり抜けば、巻き返しはあるのではないでしょうか?
バベルもそうでしたが、「カンヌ」の評価と個人的な評価が一致したことはほとんどないのですが、今回はめずらしく「カンヌ」の評価と一致しました。
最後に、「パンフレットに2回、3回と観れば、新しい発見がある・・・」とコメントがありましたが、そんな「奥の深さ」はこの映画にありませんので、あしからず。
作品の評価:
映画『大日本人』はよくわからない(おわライター疾走)
『大日本人』(Sweet* Days** )
【2007-76】大日本人(ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!)
パンフレット 評価:★★(ごく普通。パンフレットにもこだわってほしかった。)
価格700円 縦
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