ランボー 最後の戦場 – JOHN RAMBO – (個人的評価:★★★)

さっそく初日にランボー 最後の戦場を観てきました。

スタローンは改めて歳を取ったなあと思いますが、作品に掛ける熱意はロッキー・ファイナル同様、スクリーンから十分に伝わってきました。
舞台は『内戦』下のミャンマーとかつてのランボー・シリーズからするとスケールダウンしているように見えますが、ある意味、1作目に原点回帰したとも取れるようなストーリーでした。
ただ、戦場のシーンはシリーズ中で一番エグかったように思います。戦場の最前線は、規模の大小は問わず、極限の人間同士の戦いがあり、常に厳しい状況下なのだということは十分に理解できました。
このあたりもスタローンがあえて、観た人にミャンマー内戦の最前線の現状を知らしめるために、残虐な描写をしたのでしょう。
日本の公開前に、ミャンマーのサイクロン禍があり、その後の軍事政権の対応への国際的批判が集まっていますが、この作品を額面半分に受け取っても、政権の一面はよくわかりました。

ストーリー的にはひねりもなく普通の展開で、過去のシリーズと比較して、ランボーと互角に渡り合うヒールがいなかったので、消化不良気味の感があっても、あえて「スタローンよくがんばった」と言いたいですね。

原題は「JOHN RAMBO」といたってシンプルなのですが、GAGAはやたらと誇張して「最後の戦場」と煽りまくっていますね。
スタローン自身は、そういう意図を持って作ったとの話も伝わっていますが、実際のところはどうなのでしょう・・・・。
ただ、スタローンの動きとかを見ていると少なくともランボー・シリーズは最後なのかな(最後でいい)という気がしますね。

最後に、世間知らずで恐縮ですが、劇中ミャンマーではなく「BURMA:ビルマ」というセリフがところどころ出てくるので、気になっていたのですが、国際的に「ミャンマー」という国名が認知されているわけでもないということも、この作品を通じて知った次第です。

パンフレット 評価:★★(前3作までの歴史をもうちょっと掘り下げてくれてもよかったかな??)
価格600円 横

参考:
ランボー 最後の戦場 – goo 映画
ランボー 最後の戦場@映画生活

作品の評価:
『ランボー 最後の戦場』(セガール気分で逢いましょう)
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紀元前1万年 – 10000B.C. – (個人的評価:★★)

遡りの投稿ですいません。。。。
ようやく、紀元前1万年を観ることができました。

紀元前一万年に生きている人間が英語を流暢に話していることに違和感を感じつつ観ていましたが、別の星の物語っていう割り切りで観れば、(TOHOシネマズの特典を使って無料で観たので、冷静な評価ですが)気分転換には、楽しめる作品です。
うがった見方をすれば、エメリッヒ監督がCGでマンモスをスクリーンいっぱいに描きたかっただけなんじゃないのかなと思ってしまったりもします。また、デイ・アフター・トゥモローを観て思ったのですが、監督自身が見たい作りたいワンシーンの「絵」ありきで、脚本等は後付けしていくタイプなんじゃないかなと思いました。確かに前半のマンモスの群れのシーンは、かつての宇宙戦争のように音で座席が揺れるくらい大迫力でしたが、これが一番のハイライトだったような気がします。

後半は(時代はぜんぜん違いますが)、「300」(スリーハンドレッド)っぽいような気もしましたし、監督自身がマンモスのシーンでお腹いっぱいになられたのかなと思いました。あまり「無理筋」で作っちゃうと本作のように「監督の意図」を必要以上に感じますし、ほどほどがいいんでしょうね。

パンフレット 評価:★★★(読み物が意外と面白かったです。)
価格600円 横

参考:
紀元前1万年 – goo 映画
紀元前1万年@映画生活

作品の評価:
『紀元前1万年』(セガール気分で逢いましょう)
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ミスト – The mist – (個人的評価:★★★)

遡りの投稿で恐縮です。。。。
ミストを観てきました。

スティーブン・キング原作というのにはあまり触手が動かないのですが、「衝撃のラスト15分」という「煽り」に期待して観に行きました。
川崎では、TOHOシネマズのみでの上映だったので、私が行った夕方の回はなんと満席という大盛況ぶりでした。

確かに、あの15分間は『衝撃』でしたが、見事に伏線は張ってたし、作品を通して伝えたい製作側のメッセージに繋がってるような気がしました。
作品中に出てくる『霧の中の物』はつい最近DVDが発売になった『あれ』や『あれ』と映画館で上映中の『あれ』になんとなく似てるような気がしますが、そういう作品だとは思ってなかったので、驚きでした。
片田舎のスーパーでの密室での人間達の心理劇みたいな感じですが、『霧の中の物』の多彩さが単なる「密室劇」には終わらずに、奥の深い作品になっているような気がします。
最初は「霧」と「軍」というキーワードで、宇宙人を題材にしたものだと読んでいたのですが・・・・。

パンフレット 評価:★★★(ねたバレな内容なので、上映前に見ないほうがいいでしょう。)
価格600円 横

参考:
ミスト – goo 映画
ミスト@映画生活

作品の評価:
ミスト(見てるか、B級!? )
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NEXT-ネクスト- (個人的評価:★★★)

遡りの投稿ですいません。。。。
さっそく初日のレイトショーでネクストを観てきました。

オープニングから引き込まれるようなストーリー展開なので、90分ちょっとの上映時間のわりには長く感じました。
終わってみれば、意外とスケール感がなかったように思いましたが、『自分に関係する二分先の未来が見える』『運命の彼女の未来は先まで見える』と設定はうまく活かしてるなと思いました
ただ、 『二分先の未来の映像』かを『現在の映像』を区別なく見せることがあったので目の前に展開する映像を懐疑的に見てしまうことがあり、もう少しうまく見せることができなかったのかなとは思いましたが、思いきったラストの展開には、ある意味で度胆を抜かれました。まあ、あれは「アリ」かと言われると「アリ」なんでしょう。
最後に、(ピーター・フォークでないと駄目なのかというキャスティング?という突っ込みはさておき)ピーター・フォークの登場は懐かしさを感じました。

参考:
NEXT-ネクスト- – goo 映画
NEXT-ネクスト-@映画生活

作品の評価:
NEXT-ネクスト-(filmdays daybook)
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ブラックサイト – untraceable – (個人的評価:★★)

上映館が少ない中、シネマ・メディアージュでブラックサイトを観てきました。

割とゆっくりとストーリーは展開して行きますが、『公開殺人』は結構刺激が強いシーンでした。
ただ、伏線はあとで利いてくるんだろなと露骨にわかるものばかりで、なんとなく次の展開が読めてしまうのは、少々物足りない気がしましたが、犯人特定のヒントが「ハイテク」でないのは、工夫していたなとは思います。
犯人もレクターみたく狂気が潜んでいるような人物を想像していたのですが、動機も明確で、手法は残忍でも、何か『殺人犯の狂気』はあまり感じなかったのは、犯人となる人物の顔のせいかもしれません。
もっともこう評してる私も犯人や『公開殺人の目撃者』のように感覚が麻痺しているのかもしれませんが・・・・。

パンフレット 評価:★★(写真少なめ。珍しく昔よくあったオーソドックスで紙が厚めのパンフレット)
価格600円 横

参考:
ブラックサイト – goo 映画
ブラックサイト@映画生活

作品の評価:
ブラックサイト(たのしいことみーっけ!)
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ヒットマン – HITMAN – (個人的評価:★★)

遡りの投稿ですいません。。。。
映画館や「SHOWBIZ COUNTDOWN」で放映された予告編が興味をそそるものだったので、さっそく公開初日に、ヒットマンを観てきました。

90分ちょいの作品でしたが、主人公のティモシー・オリファント、「エージェント47」と行動を共にするオルガ・キュリレンコ、その他キャラクターの設定など「素材」はよいのですが、肝心の調理方法(脚本など)がイマイチなため、目新しいところがあまり感じられない普通のアクション映画に終わってしまったように思います。
エンドロールに、製作側にヴィン・ディーゼルの名前があり、もう少しなんとかならなかったのかなと思ったりもしました。
ラストの展開から、”「2」もあるよ”的な感じにも受け取れましたが、「素材」はいいのだから、もうひとがんばりすれば、ジェイソン・ボーン・シリーズまでは行かなくても、トランスポーター・シリーズくらいには肩を並べられるのではないでしょうか?

パンフレット 評価:★★★
価格600円 横

参考:
ヒットマン – goo 映画
ヒットマン@映画生活

作品の評価:
ヒットマン(北浦和映画劇場)
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クローバーフィールド/HAKAISHA – CLOVERFIELD – (個人的評価:★★★)

さっそく、クローバーフィールドを観てきました。

ストーリーは『あれ』(=怪物)の正体をちょい見せしながら、展開していきます。
ホームビデオで撮ったようなカメラワークが賛否両論あるようですが、臨場感はありましたし、これをうまく使って?はっきり正体を見せないのというのは『作戦』なんでしょうね。
タイトル等からは、「あれ」が『ゴジラ』のような怪獣のイメージを持っていましたが、まるで違いましたし、まさかの「隠し玉」には、度肝を抜かれました。あれで作品を見る上での緊張感が格段に増しましたからね。「隠し玉」がなければ、ただのニューヨークをめちゃめちゃにする「破壊者」の映画でしたが、「隠し玉」の存在によって、かなり難敵で奥が深そうな怪物のイメージが出来上がりました。
それにしても、終わってみれば、「もう一本作る気か?」というようなストーリーでしたね。
本作は「複数見つかったビデオテープ」のうちの一本らしいですから。

あと細かい話ですが、エンドロールが長い!
あれだけ見せたのなら、何か「おまけ」が欲しかったですね。

パンフレット 評価:★★★★(袋とじあり。こういう試みは初めて見ました。)
価格600円 横

参考:
クローバーフィールド/HAKAISHA – goo 映画
クローバーフィールド/HAKAISHA@映画生活
YouTubeの「謎の映像」
クローバーフィールド関連?の謎のサイト (タイトルの数字は米国の公開日だそうです。マウスのドラッグで写真をめくれます。)
クローバーフィールド関連?の謎のサイト Part2(上記YouTubeで出てくる企業「タグルアト」社のサイト
)

作品の評価:
『クローバーフィールド』 の怪獣(?)が気になる(Heart Attack)
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デッド・サイレンス – dead silence – (個人的評価:★★★)

さっそく、公開初日のデッド・サイレンスを観てきました。

ソウ・シリーズでおなじみのジェームズ・ガン&リー・ワネルのタッグが製作した作品ということで、どういう切り口で見せてくるかと楽しみにしながら観ましたが、「正統ホラーに彼らのスパイスを利かせた作品」という印象を持ちました。昔のB級ホラー映画にありがちな「アメリカの片田舎」という設定もよかったと思います。ストーリー展開と種の明かし方(例の「回想」シーン)はソウ・シリーズのパターンを踏襲していますが、見事に裏をかかれました。
観てる側として、「読み」は当たってほしい気もしますが、いかに、観ている側の想像を超えた展開やラストに持っていくことが、脚本家や製作側の腕の見せ所になるわけで、今回は嵌ったような気がします。本作は、ソウほどの新鮮味はないかもしれませんが、彼らがまだまだやれるというところを見せてくれた気がします。次はソウ5に全力投球するのでしょうか?ぜひ期待したいところです。
あと、公式サイトの「Enter the site」のクリック後の移動先は、音がうるさいので、アクセスしたときは注意です。

パンフレット 評価:★★★★(B級映画には500円のパンフレットがお似合いです。この価格でも内容充実してます。)
価格500円 縦

参考:
デッド・サイレンス – goo 映画
デッド・サイレンス@映画生活

作品の評価:
デッド・サイレンス/ DEAD SILENCE(我想一個人映画美的女人blog)
ソウのジェームズ・ワン監督の新作「デッド・サイレンス」(NOHOHONブログ)
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ノーカントリー – NO COUNTRY FOR OLD MEN – (個人的評価:★★)

何かと話題のノー・カントリーを観てきました。

まずは、邦題の「ノーカントリー」って・・・・。
確かに「ナイロビの蜂」のように邦題でひねらないと直訳通りだと興行的に厳しいのは理解できますが、もうちょっと何とかならなかったのかと思います。
作品的には、ハビエル・バルデムの快演ぶりで注目が集まっていますが、主役はトミー・リー・ジョーンズなんですよね・・・。原題から、本作の終わり方も理解できなくもないですが、あのラストのセリフをしみじみ理解するには、私のような40台のヒヨッコには若すぎますか?? 私は心に響かなかったですね・・・・。
ラスト近くまでは、田舎で繰り広げられる不死身のおっさん同士の1対1の「決闘」のような展開で、さすがは「オスカー作品」と思わせますが、肝心のラストは、かつてのB級ホラーを思い起させるようなぶっ飛びぶりにある意味、驚きました。本作を観た時点の年代によって、評価が分かれそうな作品と思います。そういう意味で、私の評価は「期待外れ」の部類に入るのかなと思いますが、何年か経ってからもう一度観てみたい作品には感じました。
個人的には、「アントン・シガー」のサイド・ストーリーを題材にした映画が観てみたいと思いました。
このキャラクターを本作品で終わらせるのは、もったいないような気もします。

パンフレット 評価:★★★(インタビュー記事あり)
価格600円 横

参考:
ノーカントリー – goo 映画
ノーカントリー@映画生活

作品の評価:
ノーカントリー(日っ歩~美味しいもの、映画、子育て.…)
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デイ・ウオッチ – DAYWATCH – (個人的評価:★★★★)

遡りの投稿で恐縮です。。。。
観そびれていて、上映館も上映期間も少なくなってきたので、デイ・ウォッチを観てきました。

上映前に再度、DVDでナイト・ウォッチを観たのですが、映画館で観た当初は、『ロシアのマトリックス』という触れ込みが邪魔をして、あまり作品に馴染めなかったのですが、独特の世界観を受け入れた上で改めて観ると、面白さが理解できました。
その上で観たデイ・ウォッチですが、見終わるとなかなか深いストーリーでよく作り込んでいると思います。相変わらず「アントン・ゴロテツキー」は、脇役の存在感がありすぎて、主役の割に影が薄かったですが・・・・。偽ジャン・レノみたいなザヴロンやゲッサーの両「異種」リーダー、よく見ると綺麗な両「異種」の女性陣の前には、アントンも霞んでしまうのも致し方なしかと思います。特にナイト・ウォッチでただのおばさんにしか見えなかったスヴェトラーナ役のマリア・ポロシナの「豹変ぶり」(綺麗な女優さんという意味で)には驚きました。
いろいろな意味で、DVDでまた観て新しい発見をしてみたい作品でした。ロシア映画というだけで敬遠しているのなら、ぜひお勧めしたい作品です。

パンフレット 評価:★★★(写真が少なめですが、500円であり、安かろう悪かろうまでは行っていません。)
価格500円 縦

参考:
デイ・ウォッチ – goo 映画
デイ・ウォッチ@映画生活

作品の評価:
『デイ・ウォッチ』 (diary / nowadays)
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バンテージ・ポイント – Vantage point – (個人的評価:★★★)

川崎チネチッタのポイント特典無料招待券を運良く1枚持っていたので、さっそく、公開初日のバンテージ・ポイントを観てきました。

豪華だが渋めのキャスティングのせいなのか、ストーリー展開の巧妙さが話題になっていたバンテージ・ポイントですが、作品の肝となる大統領狙撃事件が綿密に周到に計画されているので、わくわくしながら観ていたのですが、ラストがまさかの・・・・で結果、平凡な作品という感想でした。8割方よかったんですがねぇ・・・。
途中でなんとなくラストが読めてきて、百歩譲って、それから展開がひと捻りするんだろうと淡い期待をしていたのですが、そういう意味ではあっけなく終わってしまいました。
観る前にテレビCMや予告編で「ストーリー重視の煽られ方」をしてただけに、若干の失望感があったからかもしれませんが、もうひと押しできなかったのかなと思いました。
それにしても、スクリーンで久々にシガニー・ウィーバーを観ましたが、もうすぐ還暦なんですね。演じるほうも観るほう(私)も歳を取ったものです。なにせ、初めてシガニー・ウィーバーを観たのは、エイリアンのときで、小学生高学年でしたから・・・・。

パンフレット 評価:★★★★(値段高めだが、写真豊富。出演者5人と監督インタビュー記事あり。)
価格700円 縦

参考:
バンテージ・ポイント – goo 映画
バンテージ・ポイント@映画生活

作品の評価:
バンテージ・ポイント(ハル@シネマ)
バンテージ・ポイント(そーれりぽーと)
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ジャンパー – jumper – (個人的評価:★★★)

先行レイトショーでさっそく、ジャンパーを観てきました。

作品の内容は、続編ありきで作っているのか、今回は「顔見世興行」的なものでしたが、冒頭からテンポよくストーリーが展開していき、集中して観られるので、あまり気にはなりませんでした。
ヘイデン・クリステンセンvsサミュエル・L・ジャクソンと言えば、スター・ウォーズ/エピソード3の「メイス」vs「アナキン」の対決が現代に蘇った感じで、個人的には、嬉しい「復活」でした。
まだまだ謎の部分が多い「ジャンパー・ワールド」ですが、続編があったとしても、これ以上、ストーリー的な膨らみがあるのかが少々心配です。とはいえ、何か期待させるポテンシャルはあると思わせるので、ダグ・リーマンの手腕に期待したいところです。

パンフレット 評価:★★★★(写真豊富。ヘイデンのインタビュー記事あり。)
価格600円 縦

参考:
ジャンパー – goo 映画
ジャンパー@映画生活

作品の評価:
「ジャンパー」を観る(紫@試写会マニア)
ジャンパー(★YUKAの気ままな有閑日記★)
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ライラの冒険 黄金の羅針盤 – The Golden Compass – (個人的評価:★★★)

遡りの投稿で恐縮です。。。。
さっそく、先行公開で、ライラの冒険を観てきました。

作品の独特な世界を醸し出している(人間にまとわり付くようにいる)ダイモンが個人的に受け入れられるのかな?という先入観を持ちつつ観ましたが、いざ作品に入るとまったく気になりませんでした。
ストーリー的には何の捻りもなく、第1作ということで「顔見世興行」的な作品でした。コールター夫人役のニコール・キッドマンが「インベージョン」とは違ったしたたかな「悪女」ぶりで存在感を示しまくっています。新境地開拓?ということでぜひ本シリーズ以外でも「悪役」の彼女を見てみたい気がしました。次回作以降、ライラがどのように「覚醒」していくのか?お手並み拝見といきましょう。

パンフレット 評価:★★★(値段相応)
価格700円 縦

参考:
ライラの冒険 黄金の羅針盤 – goo 映画
ライラの冒険 黄金の羅針盤@映画生活

作品の評価:
ライラの冒険 黄金の羅針盤 (ひめの映画おぼえがき)
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マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 – Mr. Magorium’s wonder emporium – (個人的評価:★★★)

さっそく、マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋を観てきました。

オープニング・ロールから、ポップな感じで何か面白そうな「マゴリアム・ワールド」で展開されるストーリーに期待が高まりますが、オープニング・ロールが終わるまでに、気持ちを切り替えないと(作品に集中しないと)、置いてきぼりを食うでしょう。
「マゴリアムおじさんは、なぜ魔法を修得していて、243才まで生きているのか?」「モリーやエリックはどうやってマゴリアムおじさんと出会ったのか?」などまったく説明がないままで、「とにかくマゴリアムおじさんは魔法が使えて、243歳なんだ!」「今、モリーはおもちゃ屋の店長でエリックは店の手伝いなんだ!」ということを「既成事実」として、自分の中で早く受け入れないと「マゴリアム・ワールド」を楽しむことができないでしょう。
ストーリー的に深みはなく、雑な展開なんですが、そういったストーリー(脚本)面の細かい突っ込みは一切ナシという前提で観ることができれば、理屈抜きに楽しめる作品だと思います。ラストはちょっとジーンときました。

個人的には、作品の尺を2時間くらいにすれば、もっと、深みのある作品になったのかなと思いますし、この作品より前のエピソード(魔法を修得するまでとか、モリーやエリックとの出会いとかなど)を作品として観てみたい気がしました。
それにしても、ダスティン・ホフマンはいいおじいちゃんの役が似合うような年齢(1973年生まれ)になったんですねぇ・・・。

最後に、日曜のレイトショーの時間帯だけあってお客さんも7人と閑古鳥が泣いてましたが、邦画や3月から控えている作品の影に隠れて、『短期上映』に終わりそう(特に字幕版は・・)な予感がするのでお早めに!

パンフレット 評価:★★(表紙はCoolなんですが、中身がイマイチ・・・。)
価格600円 縦

参考:
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 – goo 映画
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋@映画生活

作品の評価:
残念無念…(映画/試写会:マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋)(美味!な日々)
マゴリアムおじさんの不思議なおもちゃ屋 ▲(どんくらの映画わくわくどきどき)
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アメリカンギャングスター – American Gangster – (個人的評価:★★)

デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの『一騎討ち』が興味をそそるアメリカン・ギャングスターを観てきました。

実は、この作品を観る前には、『リドリー・スコット作品』+『二時間半超えの上映時間』という先入観で、最後まで集中力を切らさず観られるのかどうか?と観る前から、少々腰が引けてたのですが、意外にストーリー展開はあっさり目で、重厚ではなく淡白でしたが、最後までどうなるんだ(どんでん返しがあるのでは?)と思わせながら展開していくので、飽きずには見られました。
ただ、派手なドンパチもなく、楽しみにしていた『一騎討ち』もあっさり軽く終わってしまい、結果的には、ただの「麻薬王捕物帖」を延々と見せられたなという思いもあって、物足りなさを感じてしまいました。個人的には、今回の内容なら、2時間くらいでまとめてもいいんじゃないのと思ってしまうようなあまり必要ないようなシーンやエピソードも結構あったのではと思いました。「大作」と思って、期待していただけに観る前と観た後のギャップが大きかったからかもしれませんが・・・・。

参考:
アメリカン・ギャングスター – goo 映画
アメリカン・ギャングスター@映画生活

作品の評価:
アメリカン・ギャングスター(k.onoderaの日記)
★ 『アメリカン・ギャングスター』(映画の感想文日記)

パンフレット 評価:★★★(D・ワシントン、R・クロウ、R・スコットのインタビュー記事あり)
価格600円 縦


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28週後… – 28 weeks later – (個人的評価:★★★)

以前、知人に勧められて「28日後」をDVDで観て、意外に面白かったのですが、続編を作るまではどうなのかと思っていました。
年末に、続編の「28週後…」が年明けに封切られることを知り、楽しみにしていましたので、さっそく封切初日の19日に「28週後…」を観てきました。
川崎地域ではTOHOシネマズ独占上映のせいかもしれませんが、七割強の入りで、本作への期待の高さがうかがえました。

28weekslater_t

やや静かな冒頭も束の間、一気に「レイジ(Rage)ウイルス・ワールド」に引き込まれます。
(わかりやすいですが)伏線も随所に張られているので、一時も息が抜けません。
前作と比べると、感染者の凶暴性が増しているような気がして、えぐい描写もあちこち出てきます。
個人的には、主人公?のドン(ロバート・カーライル)中心に展開していくのだろうと思っていたのですが、彼自身違った絡み方をしていきます。
また、「レイジ・ウイルス再発」のしかたも、予想を超えたものだったので、驚きでした。
後で振り返ってみれば、「アイ・アム・レジェンド」っぽくて、「バイオ・ハザードIII」のエッセンスもあり、えぐい描写は「プラネット・テラー in グラインドハウス」っぽく、つい最近見た「感染系」「ゾンビ系」の映画の集大成みたいな感じがしました。
続編はイマイチなことが多いですが、「28週後…」はパワーダウンすることなく、前作並みに仕上がっていると思います。(サンシャイン2057はイマイチだったのですがね。)

28日後のDVD版はハッピーエンドなラストですが、「28週後…」はどうなるのか、それは観てのお楽しみということで・・・。
個人的には、ラストを観ても「さらに28週後」、あるいは「28ヵ月後」なる続編があるのか、正直読めません。

パンフレット 評価:★★(ページが少ない割に、600円とは割高感を感じる)
価格600円 縦

28weekslater_panf

参考:
28週後… – goo 映画
28週後…@映画生活

作品の評価:
ゾンビが全力で追いかけてくる映画「28週後…」のサイトが異様なリニューアル(GIGAGINE)
28週後… (2007)(MOVIEクラブ)
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デス・プルーフ in グラインドハウス - Quentin Tarantino’s Death Proof – (個人的評価:★★★)

プラネット・テラーに続いて、デス・プルーフを観ました。

ラスト近くまでは「なんだ!ただの変態ストーカーの映画か・・・」という趣きですが、ラスト近くから様相が一変し、「さすがタランティーノ!」と思わせる持っていき方です。
まさにスピルバーグの「激突」や「バニシング・ポイント」のようなB級カーアクション映画の再現をコンセプトに作った映画だと思います。
この作品は特に「静」と「動」をうまく使って、メリハリをつけているのですが、若干「静」が長すぎる感(アメリカ人の日常のおしゃべりがずっと続く)もあるので、集中力が途切れそうになるところはあるのですが、後半の内容も「前半と一緒かよ!」と思わせといての展開なので余計に観ているものを唸らせます。振り返ってみれば、長すぎる「前半」は「後半」の前振りということなのでしょう。また、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)の前半と後半の変わりっぷりが作品の面白さを倍増していると思います。
あと、プラネット・テラーを先に見ておくと劇中「若干のお楽しみ」があります。
他にも、タランティーノ作品を見た人は、劇中で若干ニヤリとする場面もあるので、これも「お楽しみ」です。そういえば、家に帰ってから、パム=”ロケットランチャー”チェリー(ローズ・マッゴーワン)なのに、気がつきました・・・・。
個人的には、シン・シティで存在感を十分に示したロザリオ・ドーソン、ユマ・サーマンに激似で実際、キル・ビルで彼女の代わりにスタントをやったというゾーイ・ベルが非常に印象的でした。

日本でのロードショー公開時はデス・プルーフとプラネット・テラーを分けて上映(一部の上映館を除いて)していましたが、2本まとめて見るのが、これらの作品のコンセプトには合ってるんだと思います。(日本の興行的に2本分割で上映したのでしょう。)

最後に、三軒茶屋中央劇場ですが、日本の“グラインドハウス”(B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館のことだそうです。)っぽくて、この作品の上映館としては最適だったと思います。

パンフレット 評価:★★★★★(オークションででも買う価値あり)
価格:ヤフーオークションで買ったので不明 縦

参考:
デス・プルーフ in グラインドハウス – goo 映画
デス・プルーフ in グラインドハウス@映画生活

作品の評価:
デス・プルーフ in グラインドハウス■(どんくらの映画わくわくどきどき)
☆「デス・プルーフ in グラインドハウス」メモ(気ままに映画メモ)
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プラネット・テラー in グラインドハウス – Robert Rodriguez’s Planet Terror – (個人的評価:★★★★)

昨年見逃していたプラネット・テラーとデス・プルーフを三軒茶屋中央劇場で観てきました。

この映画館に行くのは初めてで、外観からして想像はしていましたが、この設備の古さは『昭和の映画館』そのものでした。
喫煙室と切符切りの席の片隅にストーブが置いてあったり、パンフレットが売ってなかったりと新しい設備に慣れきっていた自分には、そういう雰囲気がむしろ新鮮に感じました。

さて、プラネット・テラーですがこれぞB級映画の真髄を見せてくれたと思います
ストーリーのつじつまは全然あってなくて、実に大雑把でめちゃくちゃですが、これでもかこれでもかと刺激的な映像のラッシュでそんな細かい話はどうでもいいと思わせる強引さが逆に痛快でした。
グロい映像も多いですが、過度にリアルっぽく見せようとしてなくて、ひと昔の低予算B級スプラッタムービーっぽいノリがよかったです。
AVP2、バイオハザード、アイアムレジェンドと『お正月映画』を観てきましたが、断然コレですね。
キャスティングもブルース・ウィリスがいたり、出たがり屋?のクエンティン・タランティーノが出てたりとただのB級映画になってないのもよかったです。
この映画はともかく理屈抜きに観ることをお勧めします。

パンフレット 評価:★★★★★(オークションででも買う価値あり)
価格:ヤフーオークションで買ったので不明 縦

プラネット・テラー in グラインドハウス – goo 映画
プラネット・テラー in グラインドハウス@映画生活

作品の評価:
プラネット・テラー in グラインドハウス ▲ (どんくらの映画わくわくどきどき)
映画「グラインドハウス( USA版/プラネット・テラー)」 (まどぎわ通信)
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ブレイブ ワン – THE BRAVE ONE – (個人的評価:★★★)

目黒シネマでインベーションを観た後、続いてブレイブ ワンを観ました。

こちらもインベーション同様静かな展開で、ジョディ・フォスター扮するエリカの心の葛藤を描きつつ進んでいくのですが、じっくり見せ過ぎている感があり、2時間強の時間が少々長く感じました。
もっとバリバリの「復讐劇」を想像していたのですが、作品のコンセプトが心理面を見せるといった趣きだったのでしょう。
作品の結末は、もう少しセンセーショナルなものを想像していたのですが、個人的には意外だったので、じっくり見せる作品でも結果的には許せるかなといった感じです。
個人的には、マーサー刑事を演じていたテレンス・ハワードがジョディ・フォスターに負けずとも劣らない存在感で本作品の厚みが増していると思います。
デジャヴのデンゼル・ワシントンのような洞察力の鋭い殺人事件のプロであるが、人間味溢れる刑事を好演していたと思います。
次回作や彼の出ている過去の作品を観たくなりました。

個人的には、目黒シネマのような名画座やDVDでならお勧めしてもよい作品だと思います。

それにしても、久々、目黒シネマのような名画座で映画を同日に2本観て、このブログの名前にもなっている私の育った町にあった尼崎OS劇場で2本立て映画を観たときのことを思い出しました。
大げさかもしれませんが、正月から自分の「原点」に帰ったような気がしました。
映画もいろいろジャンルがあるように、映画館にもいろいろジャンルがあると思いますが、リーズナブルに映画が観られるお得感いっぱいの名画座がまだまだ健在であって欲しいと思います。

パンフレット 評価:★★(解説多すぎ。そんなにいらない。その分の700円なら大いに不満!)
価格700円 横

参考:
ブレイブ ワン – goo 映画
ブレイブ ワン@映画生活

作品の評価:
ブレイブ ワン(★YUKAの気ままな有閑日記★)
「ブレイブ・ワン」ヒロインは裁かれない(soramove)
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インベーション – THE INVATION – (個人的評価:★★★)

2008年はさっそく1月1日に目黒シネマインベーションブレイブワンの二本立てを観てきました。
二本ともロードショー公開時に見そびれていた作品だっただけに、この組み合わせでの上映はラッキーでした。

さて、インベーションですがストーリー展開はラストともどもひねりもなかったのですが、終始『静かなる恐怖』がスクリーンを支配して、平易なストーリー展開の割りには、最後まで集中して見られました。
年末にかけて、アイ・アム・レジェンド、バイオハザードIII、スリザー、エイリアンズvsプレデターと『感染もの』『寄生もの』をたまたま集中して観ましたが、インベーションが一番ありそう(宇宙から飛来物に付着していたウイルス感染)で身に詰まらされるような怖さを感じました。まあ、エイリアンズvsプレデターがいまいちだった後に観ただけに「過大評価」になってしまっている感はあるかもしれませんが・・・・。

それにしても、二コール・キッドマンはトム・クルーズの元奥さんでトム・クルーズが若い頃の作品でしか観たくらいしか印象がなかったのですが、子供を守る良き母を好演しています。
1ヶ月後くらいから上映のライラの冒険/黄金の羅針盤に出ているので、楽しみです。
また、「新ジェームス・ボンド」役で「カジノロワイヤル」では男にしかわからない痛い「拷問」シーンを熱演?したダニエル・グレイグの悪役なのかどうなのかわからない風貌を活かしたキャスティングもよかったかなと思います。彼はこういうキャラクターがあっていると思います。

パンフレット 評価:★★★(二コール・キッドマンのインタビュー記事あり)
価格600円 縦

参考:
インベージョン@映画生活
目黒シネマ公式WEBサイト

作品の評価:
インベーション(school death co)
#154.インベージョン(レザボアCATs)
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