ウォッチメン – WATCHMEN – (個人的評価:★★)

さっそく「ウォッチメン」を観てきました。

観終わった直後は、「この世界観は受け入れづらい」と思いました。
まず、「スーパーヒーロー」達にカリスマ性をほとんど見い出せず、Dr.マンハッタン以外は、極端な話、「ただのコスプレ」「コスプレ自警団」にしか見えませんでした。ナイトオウル2世は「バットマンのバッタもん」だし、コメディアンは「太った赤影」にしか見えなかったし、スーパーヒーローがスーツを脱いで「ベッドシーン」というのも、ちょっと引きました。しかもそのベッドシーンの当事者が「スーパーヒーロー」っぽくなかったので、余計にそう思いました。まあ、よく言えば、いままでになかった「ヒーローもの」とも言えますが・・・。唯一、ロールシャッハが「ダークヒーロー」っぽくちょっとカッコいいなと思いましたが、あっさり「ネタバレ」してしまいましたし、結局「イマイチヒーロー」でした。

ストーリー的には、2時間40分でも表現しきれてないと思いました。
パンフレットやWikipediaの「あらすじ」を読むと「なるほど!」と理解できますが、観ている時は、今までの経緯が「回想シーン」で流れるので、理解しにくいところがあり、いかにも無理やり、2時間40分に収めた感を受けました。「あらすじ」だけ読むと、非常に面白そうに思いましたが、本作を観て、ストーリーの「面白さ」を感じなかったのは、この「世界観」を映像化するのが非常に難しいということを如実に表しているのかもしれません。

あと、アメコミ作品=面白いということでもないことは今後、観る前に気をつけなければならないでしょうね。

参考:
ウォッチメン – goo 映画
ウォッチメン@映画生活

作品の評価:
ウォッチメン(ハル@シネマ)
映画感想「ウォッチメン」(三匹の迷える羊たち)

パンフレット 評価:★★(高い割には写真が少ないか。。。)
縦 700円


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ワルキューレ – VALKYRIE – (個人的評価:★★)

さっそくワルキューレを観てきました。
金曜日が初日だったものの土曜日18:30の回で場内は半分くらいの入りに少々不安をよぎりました。

「まず、冒頭数分でこれって”紀元前1万年”と同じだ!」と感じました。ドイツの愛国心のかたまりのようなドイツ軍の人間が英語話すなんて、ましてや、ヒトラーまでが英語を話すのは・・・。(紀元前1万年の人間が英語を話していたのと同様。)
「せめて、ストーリーがよければよしとするか・・・」とおぼろげな期待もありましたが、見事に打ち砕かれました。

まず、ストーリーに説得力がないように思いました。シュタウフェンベルク大佐が「ヒトラー暗殺計画」に加担しようと思った経緯ですが、きっと、自身の空爆での負傷までに積み重ねてきたものがあると思うのですが、そのあたりの描写が一切ないので、シュタウフェンベルク大佐に感情移入できませんでした。製作側が紀元前1万年同様で歴史の一部を再現した(掘り起こした)という「満足感」だけで終わってしまったのではないかと思いました。あと、作戦的にもバレたら「処刑もの」なのですが、バレるかバレないかのスリリングさをあまり感じなかったのも、物足りなさを感じた一因かもしれません。
テレンス・スタンプ(スーパーマン2のゾット将軍)、ビル・ナイ(「デッドマン・チェスト」のデイヴィ・ジョーンズ)らを配して、トム・クルーズ以外のキャスティングも非常に豪華だったのですが・・・。

実際の作戦的には成功と「紙一重」だったのかもしれませんし、そのあたりの「あや」や「成否の分岐点」をうまく際立たせて表現できれば、人間ドラマとして重厚なものになったのではと思いましたし、豪華キャストも生きたのではないかと思いました。

史実を重んじたため、過度な脚色ができないこととドイツ軍を題材にしているので、内容的にはいろいろな方面に配慮せざるを得ないのは、理解できなくはないですが、そうなら、最初から映画の題材にしなければよかったのではと思います。

参考:
ワルキューレ – goo 映画
ワルキューレ@映画生活

作品の評価:
ワルキューレ(元レンタルビデオ屋店長の映画感想)

パンフレット 評価:★★★(写真多め。ワルキューレ作戦の説明など補足あり)
縦 600円


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フェイクシティ ある男のルール – STREET KING – (個人的評価:★★)

前売り券は買っていたのですが、見そびれていた「フェイクシティ ある男のルール」をようやく観てきました。

予告編からは、キアヌ扮する刑事トム・ラドローがスクリーン狭しと無法ぶりを発揮するストーリーという印象を持っていました。原題は「Street king」とあるので、「Street King」=トム、または、トムが「Street King」になると見ていたのですが、ストーリーからして全然違っていました。全編、過激なガンファイトと思いきやそうでもありませんでしたし、デンゼル・ワシントンの「トレーニング デイ」に近いものがあると思いました。ストーリーの展開としては、見終わってからしばらくして合点がいったのですが、少々わかりにくいものがあり、もう少し、すっきり見せて欲しかったような気がしました。ストーリーの展開の仕方としては、誰が「悪者」=「Street king」かがわからないような感じで進行していたからかもしれませんが・・・。
フォレスト・ウィテカーが相変わらずいい味を出していますし、上映中はわからなかったのですが、どこかで見たことがあると思いきや、ファンタスティック・フォーの「ヒューマン・トーチ」も頑張ってました。

参考:
フェイク シティ ある男のルール – goo 映画
フェイク シティ ある男のルール@映画生活

作品の評価:
「フェイクシティ」ご都合主義全快!キアヌの映画(soramove)
キアヌ版ダーティハリー「フェイク シティ ある男のルール」(てんシネ探検隊)

パンフレット 評価:★★(出演者のインタービュー記事あり。写真少なめかな。)
縦 600円


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ヤッターマン (個人的評価:★★★)

月1回の「TOHOシネマズデイ」で1000円だったので、ヤッターマンを観てきました。

個人的には、日本映画で何度も失望していて、ほとんど劇場では観ないので、日本映画は「大日本人」以来でした。観に行った理由は、「1000円」「子供の頃原作をテレビで観た」「深田恭子」で、あまり期待せず「深田恭子が見られればいいか」くらいのノリでだったのですが、1000円なら十分作品を堪能できたと思います。私と同じ考えの人が多かったのか、240席は全席埋まっていました。

観ていて一番に「懐かしさ」を感じたのと、ヤッターマンの独特の世界観を実写で違和感なく表現できていたのがよかったのではないかと思います。あと、実質、主役はドロンジョの深田恭子だったと思いますし、槍魔栗三助もとい生瀬勝久はリアル・ボヤッキーだし、トンズラの「ケンコバ」も頑張っていて、完全にヒール側がヤッターマン1号、2号の存在感を喰っていたと思います。もっともアニメの時もドロンジョたちあってのヤッターマンでしたが・・・。

ヤッターマンを観た3日前にドラゴンボール・エボリューションを観ていて、今週からヤッターマンvsドラゴンボールと奇しくも「アニメ原作・実写版」対決にもなっているのですが、個人的には、ヤッターマンに軍配をあげたいですね。やはり、日本のアニメなら日本語で実写化がいいと思いました。

参考:
ヤッターマン – goo 映画
ヤッターマン@映画生活

作品の評価:
ついに完成!ヤッターマンを見てきました!(カフェ・ヤプ!シネマージュ~映画情報のスペシャルブログ)
『ヤッターマン』(チャーリー式)
ヤッターマン(Akira’s VOICE)
「ヤッターマン」 第1位!(映画コンサルタント日記)

パンフレット 評価:★★★(出演者のインタービュー記事あり。高いがオリジナ作品の説明もあり)
縦 800円


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DRAGONBALL EVOLUTION (個人的評価:★★★)

さっそく先行レイトショーで「DRAGONBALL EVOLUTION」を観てきました。
予想通り『顔見世興行』的な内容でした。

個人的にはまったく原作を読んだことがないので、原作を忠実に再現しているのかどうかもわかりませんが、原作のエッセンスだけを抜き出しているような印象を持ちました。マンガが原作というバックボーン抜きで評価すると、ストーリー的にちょっと大雑把すぎる感もありました。あと、そもそも、日本人が見ると英語文化での『かめはめ波』は違和感を感じざるを得ませんでした。
ただ、原作を超えるとかそういった意気込みではなく、映画で、独特の世界観を構築していこうという意気込みは感じられました。古い話かもしれませんが、アニメ映画のさらば宇宙戦艦ヤマトで完結したのにもかかわらず、テレビや映画で別バージョンが宇宙戦艦ヤマト3以降が展開されていったのと同じ感じでしょうか・・・。本作をドラゴンボールをインスパイヤした作品と考えられば、原作を知っている人も割り切って観られるのではないでしょうか?
次回はもうちょっと違和感なく見られるでしょうし、タイトルに『エボリューション』とあるようにパワーアップを期待したいですね。

パンフレット 評価:★★★(写真は多い。出演者のインタービュー記事あり)
縦 600円

参考:
DRAGONBALL EVOLUTION – goo 映画
DRAGONBALL EVOLUTION@映画生活

作品の評価:
悟空が「かめはめ波」を放つハリウッド実写映画版ドラゴンボール「DRAGONBALL EVOLUTION」公式予告編ムービーがついに登場(GIGAGINE)
DRAGONBALL EVOLUTION(子持ちししゃもといっしょ)
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007/慰めの報酬 – quantum of solace – (個人的評価:★★★)

ようやく「007/慰めの報酬」を観てきました。

前作・カジノロワイヤルは007シリーズの新機軸と言った感じで期待以上だったのですが、慰めの報酬はカジノロワイヤルの後編と言った内容でした。念のため、「復習」で前日にブルーレイで「カジノ・ロワイヤル」を観たのですが、観ておいたおかげで、すんなりと入っていけましたし、登場人物で「???」となるようなこともありませんでした。やはり、前作を観ておいたほうが本作を楽しめると思います。

冒頭から過激なカーチェイスで懐かしの女性とボンドのシルエットで構成されたオープニングタイトルで一息つくもボンドが画面狭しとアクションを繰り広げていきます。ただ、「カジノロワイヤル」のほうが、展開が二転三転した分面白かったように思います。
また、今回の敵役、ドミニク・グリーンはル・シッフル以上に『大物感』がなかったのが残念でしたが、さらに大物が控えていると思って、次回作に期待したいと思います。個人的には、「ヒットマン」同様、オルガ・キュリレンコが一見強がりだが実際はか弱い女を好演していたのが印象的でしたし、「M」のジュディ・デンチ、窮地を救ってくれる「CIAエージェント・フェリックス・ライター」ジェフリー・ライトが相変わらずいい味を出していたと思います。あと、本作と前作の2作を通して思ったのは、過去のボンドはどことなく風貌から「優しさ」を感じたのですが、「ダニエル版ボンド」が一番冷徹そうな印象を受けました。

パンフレット 評価:★★(必要以上にデカいし、高い!)
縦 800円

参考:
007/慰めの報酬 – goo 映画
007/慰めの報酬@映画生活

作品の評価:
「007/慰めの報酬」(固ゆで卵で行こう!)
007/慰めの報酬(2ちゃんねる映画ブログ)
マーク・フォースター監督「007/慰めの報酬」(★★★)( 詩はどこにあるか(谷内修三の読書日記))
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