監督のポテンシャルを感じさせる内容:板尾創路の脱獄王 (個人的評価:★★)

昨年末に何とか6000マイル貯めることができたので「TOHOシネマズ・1カ月フリーパス」で見てきました。
2010年の観賞最初の作品が「板尾創路の脱獄王」となりました。

唯一の危惧は『松本人志監督』のように投げ出さないことでしたが、劇場映画の体をなしていて、まずまずまとまっていたと思います。どうしても『松本人志監督』と比較してしまうのですが、奇しくも「狭所からの脱出」という共通点もありました。私が思うに、『松本人志監督』とは「ブレーン」の差が出たのではと思いました。

板尾創路は、國村準相手に、「しゃべりなし」でも存在感を示すべくがんばっていたのではないかと思います。
キャスティングもテレビドラマ出演の経験がある吉本の芸人やバイプレイヤーな俳優を登用していたので、作品の質を損なわなかったのもよかったと思います。作品中の「間の長さ」は若干気になりましたが(いびきをかいて寝てしまった観客もいたくらい)、脱獄の方法も含めて脚本とか練りに練ったようなところが垣間見られ、過度な「お遊び」もそんなになく最後まで楽しめました。
ラストは賛否両論あるかと思いますが、私は好意的に受け取りました。
あと劇中の「”ふれあい”の熱唱」はほとんど会話のない「主人公」=「演じている板尾創路」のフラストレーションに対する「息抜き」と見ました(パンフによると意味があるそうですが・・・)が、私は「しゃべりなし」で最後まで貫いて欲しかったと思います。ただ、随所に映像的なこだわりも感じられ、次回作を作るのであれば、期待させる内容だったと思います。

参考:
板尾創路の脱獄王 – goo 映画
板尾創路の脱獄王@ぴあ映画生活

作品の評価:
板尾創路の脱獄王(北浦和映画劇場)
『板尾創路の脱獄王』(Mooovingな日々)

パンフレットの評価:★★(可もなく不可もなく。板尾、國村のインタビューあり)
縦変形600円

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