さっそくワルキューレを観てきました。
金曜日が初日だったものの土曜日18:30の回で場内は半分くらいの入りに少々不安をよぎりました。
「まず、冒頭数分でこれって”紀元前1万年”と同じだ!」と感じました。ドイツの愛国心のかたまりのようなドイツ軍の人間が英語話すなんて、ましてや、ヒトラーまでが英語を話すのは・・・。(紀元前1万年の人間が英語を話していたのと同様。)
「せめて、ストーリーがよければよしとするか・・・」とおぼろげな期待もありましたが、見事に打ち砕かれました。
まず、ストーリーに説得力がないように思いました。シュタウフェンベルク大佐が「ヒトラー暗殺計画」に加担しようと思った経緯ですが、きっと、自身の空爆での負傷までに積み重ねてきたものがあると思うのですが、そのあたりの描写が一切ないので、シュタウフェンベルク大佐に感情移入できませんでした。製作側が紀元前1万年同様で歴史の一部を再現した(掘り起こした)という「満足感」だけで終わってしまったのではないかと思いました。あと、作戦的にもバレたら「処刑もの」なのですが、バレるかバレないかのスリリングさをあまり感じなかったのも、物足りなさを感じた一因かもしれません。
テレンス・スタンプ(スーパーマン2のゾット将軍)、ビル・ナイ(「デッドマン・チェスト」のデイヴィ・ジョーンズ)らを配して、トム・クルーズ以外のキャスティングも非常に豪華だったのですが・・・。
実際の作戦的には成功と「紙一重」だったのかもしれませんし、そのあたりの「あや」や「成否の分岐点」をうまく際立たせて表現できれば、人間ドラマとして重厚なものになったのではと思いましたし、豪華キャストも生きたのではないかと思いました。
史実を重んじたため、過度な脚色ができないこととドイツ軍を題材にしているので、内容的にはいろいろな方面に配慮せざるを得ないのは、理解できなくはないですが、そうなら、最初から映画の題材にしなければよかったのではと思います。
作品の評価:
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パンフレット 評価:★★★(写真多め。ワルキューレ作戦の説明など補足あり)
縦 600円
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