プラネット・テラーに続いて、デス・プルーフを観ました。
ラスト近くまでは「なんだ!ただの変態ストーカーの映画か・・・」という趣きですが、ラスト近くから様相が一変し、「さすがタランティーノ!」と思わせる持っていき方です。
まさにスピルバーグの「激突」や「バニシング・ポイント」のようなB級カーアクション映画の再現をコンセプトに作った映画だと思います。
この作品は特に「静」と「動」をうまく使って、メリハリをつけているのですが、若干「静」が長すぎる感(アメリカ人の日常のおしゃべりがずっと続く)もあるので、集中力が途切れそうになるところはあるのですが、後半の内容も「前半と一緒かよ!」と思わせといての展開なので余計に観ているものを唸らせます。振り返ってみれば、長すぎる「前半」は「後半」の前振りということなのでしょう。また、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)の前半と後半の変わりっぷりが作品の面白さを倍増していると思います。
あと、プラネット・テラーを先に見ておくと劇中「若干のお楽しみ」があります。
他にも、タランティーノ作品を見た人は、劇中で若干ニヤリとする場面もあるので、これも「お楽しみ」です。そういえば、家に帰ってから、パム=”ロケットランチャー”チェリー(ローズ・マッゴーワン)なのに、気がつきました・・・・。
個人的には、シン・シティで存在感を十分に示したロザリオ・ドーソン、ユマ・サーマンに激似で実際、キル・ビルで彼女の代わりにスタントをやったというゾーイ・ベルが非常に印象的でした。
日本でのロードショー公開時はデス・プルーフとプラネット・テラーを分けて上映(一部の上映館を除いて)していましたが、2本まとめて見るのが、これらの作品のコンセプトには合ってるんだと思います。(日本の興行的に2本分割で上映したのでしょう。)
最後に、三軒茶屋中央劇場ですが、日本の“グラインドハウス”(B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館のことだそうです。)っぽくて、この作品の上映館としては最適だったと思います。
パンフレット 評価:★★★★★(オークションででも買う価値あり)
価格:ヤフーオークションで買ったので不明 縦
参考:
デス・プルーフ in グラインドハウス – goo 映画
デス・プルーフ in グラインドハウス@映画生活
作品の評価:
デス・プルーフ in グラインドハウス■(どんくらの映画わくわくどきどき)
☆「デス・プルーフ in グラインドハウス」メモ(気ままに映画メモ)
☆「デス・プルーフ in グラインドハウス」メモ
「デス・プルーフ in グラインドハウス」は,クエンティン・タランティーノ監督の久しぶりの作品.彼はロバート・ロドリゲスと組んで,B級映画専門館“グラインドハウス”をイメージした作品を企画.そして彼等はそれぞれ1本ずつ映画を撮影.アメリカでは,二人の作品の間
デス・プルーフ in グラインドハウス
タラちゃんことクエンティン・タランティーノ監督の最新作(ジャンゴにも出ていたが、あれは俳優としてだからな)である。本来は変態銃器…