デス・プルーフ in グラインドハウス - Quentin Tarantino’s Death Proof – (個人的評価:★★★)

プラネット・テラーに続いて、デス・プルーフを観ました。

ラスト近くまでは「なんだ!ただの変態ストーカーの映画か・・・」という趣きですが、ラスト近くから様相が一変し、「さすがタランティーノ!」と思わせる持っていき方です。
まさにスピルバーグの「激突」や「バニシング・ポイント」のようなB級カーアクション映画の再現をコンセプトに作った映画だと思います。
この作品は特に「静」と「動」をうまく使って、メリハリをつけているのですが、若干「静」が長すぎる感(アメリカ人の日常のおしゃべりがずっと続く)もあるので、集中力が途切れそうになるところはあるのですが、後半の内容も「前半と一緒かよ!」と思わせといての展開なので余計に観ているものを唸らせます。振り返ってみれば、長すぎる「前半」は「後半」の前振りということなのでしょう。また、スタントマン・マイク(カート・ラッセル)の前半と後半の変わりっぷりが作品の面白さを倍増していると思います。
あと、プラネット・テラーを先に見ておくと劇中「若干のお楽しみ」があります。
他にも、タランティーノ作品を見た人は、劇中で若干ニヤリとする場面もあるので、これも「お楽しみ」です。そういえば、家に帰ってから、パム=”ロケットランチャー”チェリー(ローズ・マッゴーワン)なのに、気がつきました・・・・。
個人的には、シン・シティで存在感を十分に示したロザリオ・ドーソン、ユマ・サーマンに激似で実際、キル・ビルで彼女の代わりにスタントをやったというゾーイ・ベルが非常に印象的でした。

日本でのロードショー公開時はデス・プルーフとプラネット・テラーを分けて上映(一部の上映館を除いて)していましたが、2本まとめて見るのが、これらの作品のコンセプトには合ってるんだと思います。(日本の興行的に2本分割で上映したのでしょう。)

最後に、三軒茶屋中央劇場ですが、日本の“グラインドハウス”(B級映画ばかりを2本立て、3本立てで上映するアメリカでかつて流行った映画館のことだそうです。)っぽくて、この作品の上映館としては最適だったと思います。

パンフレット 評価:★★★★★(オークションででも買う価値あり)
価格:ヤフーオークションで買ったので不明 縦

参考:
デス・プルーフ in グラインドハウス – goo 映画
デス・プルーフ in グラインドハウス@映画生活

作品の評価:
デス・プルーフ in グラインドハウス■(どんくらの映画わくわくどきどき)
☆「デス・プルーフ in グラインドハウス」メモ(気ままに映画メモ)
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プラネット・テラー in グラインドハウス – Robert Rodriguez’s Planet Terror – (個人的評価:★★★★)

昨年見逃していたプラネット・テラーとデス・プルーフを三軒茶屋中央劇場で観てきました。

この映画館に行くのは初めてで、外観からして想像はしていましたが、この設備の古さは『昭和の映画館』そのものでした。
喫煙室と切符切りの席の片隅にストーブが置いてあったり、パンフレットが売ってなかったりと新しい設備に慣れきっていた自分には、そういう雰囲気がむしろ新鮮に感じました。

さて、プラネット・テラーですがこれぞB級映画の真髄を見せてくれたと思います
ストーリーのつじつまは全然あってなくて、実に大雑把でめちゃくちゃですが、これでもかこれでもかと刺激的な映像のラッシュでそんな細かい話はどうでもいいと思わせる強引さが逆に痛快でした。
グロい映像も多いですが、過度にリアルっぽく見せようとしてなくて、ひと昔の低予算B級スプラッタムービーっぽいノリがよかったです。
AVP2、バイオハザード、アイアムレジェンドと『お正月映画』を観てきましたが、断然コレですね。
キャスティングもブルース・ウィリスがいたり、出たがり屋?のクエンティン・タランティーノが出てたりとただのB級映画になってないのもよかったです。
この映画はともかく理屈抜きに観ることをお勧めします。

パンフレット 評価:★★★★★(オークションででも買う価値あり)
価格:ヤフーオークションで買ったので不明 縦

プラネット・テラー in グラインドハウス – goo 映画
プラネット・テラー in グラインドハウス@映画生活

作品の評価:
プラネット・テラー in グラインドハウス ▲ (どんくらの映画わくわくどきどき)
映画「グラインドハウス( USA版/プラネット・テラー)」 (まどぎわ通信)
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ブレイブ ワン – THE BRAVE ONE – (個人的評価:★★★)

目黒シネマでインベーションを観た後、続いてブレイブ ワンを観ました。

こちらもインベーション同様静かな展開で、ジョディ・フォスター扮するエリカの心の葛藤を描きつつ進んでいくのですが、じっくり見せ過ぎている感があり、2時間強の時間が少々長く感じました。
もっとバリバリの「復讐劇」を想像していたのですが、作品のコンセプトが心理面を見せるといった趣きだったのでしょう。
作品の結末は、もう少しセンセーショナルなものを想像していたのですが、個人的には意外だったので、じっくり見せる作品でも結果的には許せるかなといった感じです。
個人的には、マーサー刑事を演じていたテレンス・ハワードがジョディ・フォスターに負けずとも劣らない存在感で本作品の厚みが増していると思います。
デジャヴのデンゼル・ワシントンのような洞察力の鋭い殺人事件のプロであるが、人間味溢れる刑事を好演していたと思います。
次回作や彼の出ている過去の作品を観たくなりました。

個人的には、目黒シネマのような名画座やDVDでならお勧めしてもよい作品だと思います。

それにしても、久々、目黒シネマのような名画座で映画を同日に2本観て、このブログの名前にもなっている私の育った町にあった尼崎OS劇場で2本立て映画を観たときのことを思い出しました。
大げさかもしれませんが、正月から自分の「原点」に帰ったような気がしました。
映画もいろいろジャンルがあるように、映画館にもいろいろジャンルがあると思いますが、リーズナブルに映画が観られるお得感いっぱいの名画座がまだまだ健在であって欲しいと思います。

パンフレット 評価:★★(解説多すぎ。そんなにいらない。その分の700円なら大いに不満!)
価格700円 横

参考:
ブレイブ ワン – goo 映画
ブレイブ ワン@映画生活

作品の評価:
ブレイブ ワン(★YUKAの気ままな有閑日記★)
「ブレイブ・ワン」ヒロインは裁かれない(soramove)
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インベーション – THE INVATION – (個人的評価:★★★)

2008年はさっそく1月1日に目黒シネマインベーションブレイブワンの二本立てを観てきました。
二本ともロードショー公開時に見そびれていた作品だっただけに、この組み合わせでの上映はラッキーでした。

さて、インベーションですがストーリー展開はラストともどもひねりもなかったのですが、終始『静かなる恐怖』がスクリーンを支配して、平易なストーリー展開の割りには、最後まで集中して見られました。
年末にかけて、アイ・アム・レジェンド、バイオハザードIII、スリザー、エイリアンズvsプレデターと『感染もの』『寄生もの』をたまたま集中して観ましたが、インベーションが一番ありそう(宇宙から飛来物に付着していたウイルス感染)で身に詰まらされるような怖さを感じました。まあ、エイリアンズvsプレデターがいまいちだった後に観ただけに「過大評価」になってしまっている感はあるかもしれませんが・・・・。

それにしても、二コール・キッドマンはトム・クルーズの元奥さんでトム・クルーズが若い頃の作品でしか観たくらいしか印象がなかったのですが、子供を守る良き母を好演しています。
1ヶ月後くらいから上映のライラの冒険/黄金の羅針盤に出ているので、楽しみです。
また、「新ジェームス・ボンド」役で「カジノロワイヤル」では男にしかわからない痛い「拷問」シーンを熱演?したダニエル・グレイグの悪役なのかどうなのかわからない風貌を活かしたキャスティングもよかったかなと思います。彼はこういうキャラクターがあっていると思います。

パンフレット 評価:★★★(二コール・キッドマンのインタビュー記事あり)
価格600円 縦

参考:
インベージョン@映画生活
目黒シネマ公式WEBサイト

作品の評価:
インベーション(school death co)
#154.インベージョン(レザボアCATs)
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エイリアンズ VS. プレデター – AVP2 – (個人的評価:★★)

2007年最後の映画見納めは「エイリアンズ VS. プレデター」になりました。

結果的には「見納め作品」としては、あまりふさわしくなかったと思いました。ナショナルトレジャーは続編がよかったので、本作も期待してしていたのですが『期待外れ』でした。

キャスティングからして主役は『エイリアンズ』と『プレデター』なのですが、二つのキャラクターが人の言葉を話せないので、人間を絡まらせざるえないのは理解できますが、そもそも『エイリアン』と『プレデター』を絡ませること自体に無理があるように思えるので、どうしても「無理筋」になってしまっていると思います。
『エイリアン』と『プレデター』が絡んだ第1作「エイリアン VS. プレデター」もストーリー展開上仕方がなかったとはいえ、人間とプレデターが「共闘」するという奇想天外な展開があったりと「無理筋」な作品と思っていましたが、第2作目でいよいよ企画自体が破綻気味になっていると思います。
本作もラストは「無理矢理終わらせた感」がありありのストーリー展開でしたし、肝心の「新種」も驚くような「新種らしい特徴」もなく、20世紀フォックスもしょうがなく「新種」に焦点を持っていったように思いました。

パンフレットを見ると、この「エイリアン VS. プレデター」シリーズを現代を設定している「プレデター」シリーズとかなり未来の設定である「エイリアン」シリーズとの橋渡し的なものにしたい意向があるようですが、もう少し違った切り口で作らないと、第1作、第2作のような内容だとそこまで持つかが心配になってしまいます。「エイリアン」や「プレデター」の作品のようなモンスターと互角に渡り合える「人間のキャラクター」がいないとダメかもしれません。

パンフレット 評価:★★★(解説など読み物は面白い)
価格600円 縦

参考:
AVP2 エイリアンズ VS. プレデター – goo 映画
AVP2 エイリアンズ VS. プレデター@映画生活

作品の評価:
AVP2 エイリアンズVS.プレデター(★YUKAの気ままな有閑日記★)
AVP2 エイリアンズVS.プレデター(Akira’s VOICE)
「AVP2 エイリアンズ VS. プレデター 」この映画に望むものは何ですか(soramove)
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ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 – National Treasure 2 book of secrets – (個人的評価:★★★)

12月21日公開でしたが、「前夜祭」と称して、12月20日に先行上映を行うことを知り、さっそくナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記を観てきました。

観に行く前日に「ナショナルトレジャー」のパンフレット等を見て、内容等思い出そうとしたのですが、はっきりと思い出せなかったので、急遽、DVDをレンタルして「おさらい」をしたのですが、結果的には、「おさらい」をしておいてよかったです。

前作を観た時には、「インディ・ジョーンズ」や「トゥーム・レイダー」のような展開を期待していたので失望感がありましたが、今回は、前日の「おさらい」でベン・ゲイツら各登場人物のキャラクターが頭に入ってましたし、このシリーズは「リラックスして宝探し・謎解きを楽しむ」というノリで観るものだと思えば、今回は結構、楽しんで観られました。ストーリーも前作同様、ひねりもないストレートでわかりやすいものなんですが、テンポよく進むので、飽きずに観られます。お正月休みに気晴らしに観るのであれば、ちょうどよい作品だと思います。

ただ、レイトショーとはいえ、「前夜祭」の割には、お客さんが1、2割だったので、興行的に明日から大丈夫?と思ってしまいました。

12/23にテレビで「ナショナル・トレジャー」を放映するようなので、「おさらい」してから、本作を見るとさらに楽しめると思います。

パンフレット 評価:★★★(主要出演者すべてのインタビュー記事ありだが、写真は少なめ)
価格600円 縦

参考:
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記 – goo 映画
ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記@映画生活

作品の評価:
「ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記」(或る日の出来事)
「ナショナル・トレジャー  リンカーン暗殺者の日記」を観る(紫@試写会マニア)
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スリザー – SLITHER – (個人的評価:★★★)

12月8日公開で、早や12月21日で終了するので、駆け込みで、スリザーを観てきました。

11月から12月にかけて公開されるB級映画はお正月の大作映画の影に隠れて、あっという間に終わってしまうのですが、案外、「掘り出し物」があるものなんです。
実はひそかに期待はしていたのですが、「これぞB級ホラー映画の王道!」のような作品でした。
作るほうもそれを意識しているのがひしひしと伝わってきて、ホラー作品なのに見てるこちらが嬉しくなる作品ですし、なぜかリラックスして観られる作品です。個人的にはあの得体の知れない物体に寄生される「旦那」と「風船」(みたいな奴)が秀逸だと思います。

そういえば、エンドロールがおわってから「おまけ」があるのですが、平日のレイトショーに観にきていた10人前後のお客さんは途中で席を立つこともなく、堪能していました。個人的には、それがなぜか嬉しく思いました。

12月21日までに観られない方は名画座やDVDでチェックをお勧めしたいと思います。

パンフレット 評価:★★★★(写真豊富、インタビュー記事もありで500円でもやればできます!)
価格500円 縦

参考:
スリザー – goo 映画
スリザー@映画生活

作品の評価:
スリザー(Beware! The Blog – Director’s Cut)
スリザー・・・・・評価額1300円(ノラネコの呑んで観るシネマ)
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アイ・アム・レジェンド – I AM LEGEND – (個人的評価:★★★)

14日がTOHOシネマズの10th Aniversaryで「1000円」だったので、公開初日のアイ・アム・レジェンドを観てきました。

まず観終わった感想はいい意味でも悪い意味でもCMや映画予告編に騙された(自分が思い描いていた作品のイメージとまったく違っていた)感じです。

・題名からはウィル・スミスがスクリーン狭しと大活躍する「ヒーローもの」のような内容だろうと思ってましたが、フタを開けてみたら、「バ○○○○○○III」の続編みたいな感じ
・「地球最後の男・・・」は宣伝上誇張していると思っていたら、ストーリー上は(ほぼ)その設定どおり

そういう意味で「肩透かしを食らった」感触を持ちながら、ずっと観ていましたが、ストーリー展開は、起承転結で言うところの「起」「承」がおとなしめだったので、「転」がいつになった来るのかと思いながら観ていました。
「転」がなかなか見えてこなかったせいかもしれませんが、「ナイトシーカー」が出てこないので、「ナイトシーカー」より、いつ、(回想シーン以外で)「人間」が出て来るんだ?と何か「焦点」が移ってしまっていたのかもしれません。
ストーリー上や映像上ではさんざん「ネビル以外誰もいない場面」を見せられているのですが、実はそうではないのでは?という「疑い」を持って観ていたので、どっぷり作品に入ってなかったのかもしれません。
そのせいか、観終わって、何かしら物足りなさを感じたのですが、パンフレット等を見ると映像をぱっと見ただけでは理解できなかった「説明不足」のところがあったからだと気づきました。
「ネビル以外誰もいない場面」がほとんどなので、ウィル・スミスはがんばっていたとは思いますが、それにしても、ナイトシーカーは「サウンド・オブ・サンダー」のB級っぽいCGを思い出すくらいイマイチでしたね。
まあ、「バ○○○○○○III」よりはよかったかなという感じです。

パンフレット 評価:★★(レビュー記事ばっかり。いくらなんでもネイチャージモンのサバイバルネタはないだろう!)
価格600円 縦

参考:
アイ・アム・レジェンド – goo 映画
アイ・アム・レジェンド@映画生活

作品の評価:
アイ・アム・レジェンド(Akira’s VOICE)
アイ・アム・レジェンド /I AM LEGEND(我想一個人映画美的女人blog)
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ベオウルフ/呪われし勇者 – beowulf – (個人的評価:★★★★)

映画の日であり初日だったので、さっそく、ベオウルフを観てきました。

18時台の回を観てきたのですが、お客さんも7割くらいの入りでまずまずでした。
観終わった感想ですが、淡々としたストーリー展開だったものの映像には迫力があり、楽しめました。特に前半の格闘シーン、後半の「空中戦」を交えた格闘シーンは迫力がありました。
やはり、惜しむらくは、ストーリー展開で「起承転結」で言うと「転」と「結」が一度に来たような感じで、もう少しバランス的にどうにかならなかったかと思います。アンジェリーナ・ジョリーが出ていた分だけ、甘めの評価「★★★★」です・・・。

それにしても、アンジェリーナ・ジョリーはCGでも妖艶な雰囲気を醸し出していました。わずかな登場でも、「ベオウルフ」よりもはるかに存在感がありました。
CGのキャラでも存在感のあったアンソニー・ホプキンスやジョン・マルコビッチ、ブレンダン・グリーソンのキャスティングも作品に厚みを増していると思います。

観終わったあとで知ったのですが、「デジタル3-Dシネマ」で観られる映画館もあるそうなので、もう一度観たくなりました。

参考:
ベオウルフ/呪われし勇者 – goo 映画
ベオウルフ/呪われし勇者@映画生活
Beowulf公式サイト(English)

映画の評価:
『ベオウルフ/呪われし勇者』 ( Sweet*Days** )

パンフレット 評価:★★★(出演者のインタビューあり。写真も多め)
価格700円 縦


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SAW4(ソウ4) – SAW IV – (個人的評価:★★★)

さっそく、SAW4(ソウ4)を観てきました。

いきなり、グロテスクなシーンから始まり、精神的に最後まで持つのかと不安になるくらい、パワーアップした「テスト」が次から次へと展開されました。
次はどうなるのか?という先が読めないストーリー展開と個人的には「ジグソウの亡霊」(死しても何を仕掛けているのか?)がついて回り、集中して観られましたし、90分程度の上映時間という短さは感じられませんでした。
見終わった直後は「???」とラストシーンの自分なりの解釈が合ってるかどうか確証が持てない状態でした。
今回は、パンフレットにもストーリーの部分は詳細に載ってませんでしたし、ネットとかの情報でようやく、ラストシーンの自分なりの解釈が合っていたことを確認できたくらい、ラストは難解でした。
個人的には、ある男性の捜査員2人の判別が途中でできにくくなっていたのも、個人的に「難解」になってしまったのでしょう。

はっきり言えるのは、作品を観ながら、「時系列」と「各シーンの登場人物」を整理して(一致させて)頭に入れておかないとラストは理解不能になるでしょうし、前作以前を見ておかないとラストの意味はわからないでしょう。そういう意味では「敷居の高い作品」になってしまっていますし、CMを観て、興味本位で観に行った人には「???」で終わってしまう可能性が高いのではないでしょうか?

ジグソウが「ゲーム」を施行するに至った経緯やああいう凝ったゲームに用いる「ツール」を作れるのかなどのエピソードがあって、なかなか興味深かったですが、作品を見終わっての「爽快感」がなかった分、個人的には、前3作よりは評価が低めですし、「SAW5(ソウ5)ありきという前提で作られた作品」だと感じたので、こんなもんではないでしょうか?

参考:
ソウ4 – goo 映画
ソウ4@映画生活

作品の評価:
映画「SAW4」(試写会)感想(女でもグーで殴る)
映画観賞感想文『SAW IV』(ネタバレなし)および完全解読とまさかの『SAW V』予想(さるおの日刊ヨタばなし★スターメンバー)→ネタバレ全開ですが、本編を観た後の復習に役立ちます

パンフレット 評価:★(ストーリーの説明が公式サイトと同じなのはいかがなものか?前3作より100円高いにもかかわらず内容はレベルダウン。凝ってるのは表紙だけ!)
価格600円 縦


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バイオハザードIII – Resident Evil:Extinction – (個人的評価:★★)

封切から一週経ちましたが、バイオハザードIIIを観てきました。

観終わった感想は、パンフレットを見て想像通りだったのですが、ゲームのキャラクターにあわせてストーリーを帳尻合わせて作ったようなそんな感じがしました。キャラクターはしっかり作りこんでいるのですが、進行があっさりしすぎていて、ストーリー自体に手抜き感が目につくように思えました。
度胆を抜くようなシーンもなかったですし、アリス=ミラもあまり弾けてなかったように見え、回を重ねるたびにスケールが縮小していってるように思いました。お金はそれなりにかけているんでしょうけど、それが映像のクオリティに現れていないというか、作品自体がB級化していってる気がしました。私もそうですが、ゲームをやっていない人は入り込めない作品かもしれません。

参考:
バイオハザードIII – goo 映画
バイオハザード III@映画生活

作品の評価:
【2007-161】バイオハザード III(ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!)

パンフレット 評価:★★★(写真も豊富で前2作のストーリーも載っていて内容的に良し。惜しむらくはパンフレットがかばんに入らないくらいのデカさであること。)
価格700円 縦


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ボーン・アルティメイタム – BOURNE ULTIMATUM – (個人的評価:★★★)

さっそく、レイトショーでボーン・アルティメイタムを観てきました。

レイトショーでも七分の入りとまずまずでした。
やはり地上波とタイアップ(前日にボーン・スプレマシーが放送)は効果ありでしょう。

冒頭もそのボーン・スプレマシーのラストの舞台となったモスクワでネスキーの娘とあった直後の雪道を逃走するところから始まり、あっという間にスクリーンに引き込まれます。
特に格闘シーンとカーチェイスシーンは格段のパワーアップでかつ連続して続くので、115分は短く感じられました。
結局、三部作共通してのおとなしめのラストはご愛敬ということで、このシリーズはラストに至までの過程がよければいいということにしておきましょう。
マット・デイモンもジェイソン・ボーン役が板に付いてきて、ようやくアクションスターっぽくなったような気がします。

参考:
ボーン・アルティメイタム – goo 映画
ボーン・アルティメイタム@映画生活

作品の評価:
・ボーン・アルティメイタム(The Bourne Ultimatum)(大好き!おすすめ映画・DVD + USA子育て日記)
『ボーン・アルティメイタム』(Sweet* Days**)

パンフレット 評価:★★★(ボーンの「真実の求める旅」三部作の足取りマップあり。マット・デイモンのインタービュー記事あり)
価格600円 縦


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パーフェクトストレンジャー – PERFECT STRANGER – (個人的評価:★★★)

予告編等で「ラスト7分11秒云々~」とかラストの面白さを強調していたのが気になっていたので、パーフェクトストレンジャーを観てきました。

じっくりとストーリーが進行していた割には、『唐突な種明かし』と『種明かしのあっさり感』がなんか肩透かしを食らったような気持ちになりました。ただ、肝心の『種明かし』の内容と『オチ』はまずまずだったと思うので、『種明かし』の見せ方にもう少し工夫がよければと思われる内容でした。でも、あの「オチ」がなければ、「洋画版・大日本人」になるところだったと思います。あと、予告編やテレビCMにあったのに、本編には出て来なかったカット(チャット画面のあるフレーズなど)があったように思いました。ああいうのは「あり」なのかなあと思ったりもしました。

最後に、この作品を観終わってから、タイトルの意味に納得しました。深いです・・・。

参考:
パーフェクト・ストレンジャー – goo 映画
パーフェクト・ストレンジャー@映画生活

作品の評価:
映画「パーフェクトストレンジャー」は消化不良(【ぼくんち杉並区】)
【2007-138】パーフェクト・ストレンジャー(PERFECT STRANGER)(ダディャーナザン!ナズェミデルンディディス!!)

パンフレット 評価:★★★(ストーリーがネタバレの内容なので、観る前に買う場合は注意です。)
価格600円 縦


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パンズ・ラビリンス – Pan’s Labyrinth – (個人的評価:★★★★)

パンズ・ラビリンスは、テレビCMや映画館の予告編で見ておらず、たまたま、チネチッタのオンライン座席予約でアクセスしたときに、作品自体を知り、面白そうだったので、さっそく観てきました。

観る前は、現在、ちょうど上映されている『アーサーとミニモイの不思議な国』のような作品をイメージしていましたが、イメージとは違って、地味ながらもしっかりしたストーリーで最後まで集中して観られました。地味だったせいか、ラスト・シーンの映像には感動しました。他の映画だと普通のシーンなんですがね・・・。

映像も派手さはないのですが、VFXも含めて、丁寧に作っていて、「スパニッシュ系映画大丈夫?」という不安も観ているうちにどこかに吹き飛んでしまいました。
チネチッタは館内の内装も「パンズ・ラビリンス」一色でこの作品に賭ける意気込みを感じましたが、作品が地味だけに、口コミ等でじわじわ広がっていくまで、チネチッタサイドが我慢できれば、ヒットするかもしれません。
上映館も少ないので、観るのであれば、お早めに。

参考:
パンズ・ラビリンス – goo 映画
パンズ・ラビリンス@映画生活

作品の評価:
パンズ・ラビリンス・・・・・評価額1750円(ノラネコの呑んで観るシネマ)
Pan’s Labyrinth パンズ・ラビリンス(Cinematheque)

パンフレット 評価:★★(評論が多すぎるのには閉口)
価格800円 変型


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カタコンベ – Catacombs – (個人的評価:★★★)

「SAWシリーズ・プロデューサー最新作」という触れ込みが気になってカタコンベを初日に見てきました。

映像とかストーリーの展開の仕方は思いっきりSAWっぽくて、まずまずだったとは思いますが『SAWの二番煎じ』感は否めず、SAWの一作目を観た時のような『爽快感』は感じなかったです。
ただ、SAWシリーズを観ていない人にはウケる作品かもしれません。
SAW4も近日上映のようですし、『前座』としてカタコンベを観るのは良いかもしれません。

参考:
カタコンベ – goo 映画
カタコンベ@映画生活

作品の評価:
映画「カタコンベ」(試写会)感想(女でもグーで殴る)
カタコンベ(アートの片隅で)

パンフレット 評価:★(安かろう悪かろうを地で行くパンフレットの典型)
価格500円 縦


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ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (個人的評価:★★★)

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団をさっそく観てきました。

今回は、ハリー・ポッターの人間的な弱いところが前面に出て、「悩めるハリー」を尻目に周りの友人たちが逞しくなっていく姿が目立ちました。ヴォルデモートとの「格の違い」を思い知らされたハリーが次回作で「覚醒」するのかどうかは原作をまったく読んでいないのでわかりませんが、その「覚醒」前の前振りだと思って、次回作を楽しみにしたいと思います。

今回も相変わらず、長めの上映時間ですが、ハリー・ポッター・シリーズはそういうものと思えばいいでしょう。これだけ、世界的に読まれている作品なので、あまりエピソード的な場面を端折りすぎると原作のイメージを損なう恐れがあるでしょうし、この作品を映画化する時の「制約」なのかもしれません。ただ、前作と比べると目新しい映像は少ないので、物足りなさを感じるかもしれません。

最後にネタバレになるので詳しくは書きませんが、ハリーと関係のある「大人」はまだまだべらぼうに強いのには脱帽しました・・・。

参考:
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 – goo 映画
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団@映画生活

作品の評価:
激突!!ポケモンVSハリー・ポッター(ダディャーナザン!ナズェミデルンディス)
今週公開の新作映画ラインナップ!!(2007年7月9日)(【映画ライター日記】大滝功の映画番長)
[Review] ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Diary of Cyber)

パンフレット 評価:★(写真だけ。ストーリーのフォローなどまったくなし。買う価値ほとんどなし)
価格700円 縦


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プレステージ – THE PRESTIGE – (個人的評価:★★★★)

プレステージを観てきました。

最初に『決して結末は誰にも言わないでください』とテロップが流れますが、確かに「結末」を観る前に知ってしまうと面白くもなんともなくなりますね。
観終わった後で「クリストファー・ノーラン監督の”トリック”に見事騙された!」と思いましたが、何か爽快感のようなものを感じました。無理筋でもなく、きちっと伏線も見せてくれているので、それが「爽快感」にもつながっているのでしょう。

個人的には、マイケル・ケインが出ていると映画が引き締まる感じがします。映画には、こういう役者さんが一人いるいないで作品の重厚さがぜんぜん違ってくるのかもしれません。

今回は川崎チネチッタのチネグランデで観てきたのですが、昔は、チネグランデしかなく、常にここで観ていたのを懐かしく思いました。広々としていて、映画館らしく、こういう劇場でたまには観てみたいと思いました。

参考:
プレステージ – goo 映画
プレステージ@映画生活

作品の評価:
プレステージ(さくらの映画スイッチ)
[Review] プレステージ(Diary of Cyber)

パンフレット 評価:★★★(出演者、監督のインタビュー記事あり。)
価格600円 縦


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ダイ・ハード4.0 – LIVE FREE OR DIE HARD – (個人的評価:★★★)

ダイ・ハード4.0を先行で観てきました。私が観てきた回はお客さんの入りも8割程度で上々でした。

大作らしく、金のかけ方が明らかに半端じゃないなかったようなド迫力のシーンの連続で、2時間はあっという間でした。「ダイ・ハード」シリーズは「そんなにうまいこと行くか~?」というシーンが(特にダイ・ハード2から)随所に見られるのですが、今やジョン・マクレーンも「悪運の強い男」で通っているので、まったく違和感がなくなっています。これも4作通して、そのようなノリで通してきたからこそなんでしょうね。

何度も修羅場をくぐり抜けてきたジョン・マクレーンですが、1作目や2作目と比べると常に冷静でキャラクターが微妙に変わってるのかな?と思いました。
ガブリエルの一味に娘を人質を取られたときもまったく冷静でしたし・・・。

アクションに力を入れ過ぎた分、ガブリエル一味の計画など「説明不足」の感は若干あったのと、シリーズの特徴でもあった「えっ?そう来るか!」的なドンでん返しがなかったのが若干物足りなかったような気がしますが、気分転換に見に行くのはお勧めの作品だと思います。

参考:
ダイ・ハード4.0 – goo 映画
ダイ・ハード4.0@映画生活

作品の評価:
300文字で『ダイ・ハード4.0』(セガール気分で逢いましょう)
映画「ダイ・ハード4.0」(試写会)感想(女でもグーで殴る)
ダイハード4.0(Matimulog)

パンフレット 評価:★★★(大作にしては価格的に安価。写真多め)
価格600円 縦

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ザ・シューター/極大射程 – SHOOTER – (個人的評価:★★)

ザ・シューター/極大射程を観てきました。

度胆を抜くシーンや奇抜なストーリー展開ではなかったものの最後まで集中して観られました。
観終わって、最初に感じたのは、『ミスキャスティング?』でした。
大佐のダニー・グローバーは「極悪人」には見えないし、主役・スワガーのマーク・ウォールバーグは「正義感の強い刑事」には見えても、「腕利きのスナイパー」には見えないし、「切れ者FBIルーキー」のメンフィスも「マフィアの手下」にしか見えないし、チョイ物足りなかったのは、そういったところからきてるのかもしれません。

参考:
ザ・シューター/極大射程 – goo 映画
ザ・シューター 極大射程@映画生活

作品の評価:
ザ・シューター 極大射程・・・・・評価額1400円(ノラネコの呑んで観るシネマ)
一足早く「ザ・シューター/極大射程」観てきました。 (よしなしごと)

パンフレット 評価:★★(ごく普通。監督、出演者のインタビュー記事多め)
価格600円 縦


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大日本人 (個人的評価:★)

大日本人を川崎チネチッタで観てきました。
公開してから2週間経ってから観ましたが、客の入りは上々で「松本人志第1回作品」への期待の大きさがうかがえます。

肝心の作品ですが、「松っちゃん。やってもたかあ・・・」という感じです。
全編、松っちゃんワールド全開で、意外にも、映画でしかできないような金のかけ方でで、映像もしっかり作り込んでいて、「松っちゃん新境地開拓か?」と思いましたが、最後の最後で松っちゃん自身ですべてひっくりかえしちゃったって感じですね。

それが、「松っちゃんらしい」と言えば、それまでですが、最後のほうは、ごくごくテレビ的な感じになってしまい、すべてが台無しになってしまいました。
ラストのくだりは、それがテレビなら許されるんだろうけど、自分で映画館に足を運んで、お金を払った上で見せられるのでは、話は別ですからね。もう少しそのあたりを考えてもらいたかったです。

松っちゃん本人も集中力が切れて、途中で投げ出したような感じのようにも見えましたし、撮影期間が長すぎて飽きちゃったのかなと印象を持ちました。映像を撮りながら、「オチ」を考えていったのか・・・・。
映画監督としての才能の片鱗は垣間見たような気がするので、次回作があるのなら、最後まで手を抜かず、監督をやり抜けば、巻き返しはあるのではないでしょうか?
バベルもそうでしたが、「カンヌ」の評価と個人的な評価が一致したことはほとんどないのですが、今回はめずらしく「カンヌ」の評価と一致しました。
最後に、「パンフレットに2回、3回と観れば、新しい発見がある・・・」とコメントがありましたが、そんな「奥の深さ」はこの映画にありませんので、あしからず。

参考:
大日本人 – goo 映画

大日本人@映画生活

作品の評価:
映画『大日本人』はよくわからない(おわライター疾走)
『大日本人』(Sweet* Days** )
【2007-76】大日本人(ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!)

パンフレット 評価:★★(ごく普通。パンフレットにもこだわってほしかった。)
価格700円 縦


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